赤面しない人生

夫の膣内射精障害によりスポイトを使ったセルフ人工授精で妊娠・出産した女の記録です

ハロー!嘔吐地獄より!

つわりで地獄のような日々を味わっています。

前回の妊娠でもほぼ寝たきりで苦しい日々を過ごしていたので予想はしてたんですが、子供によっては無かったりする!という噂に儚い希望を託していたんですよね。見事裏切られたわけですが。

食べても吐き、食べなくても吐きという2重苦。空腹だったり脱水状態だったりすると気持ち悪さ倍率ドン☆なんですが、食べたり飲んだりするのも苦痛で本当に・・・あれがいいこれがいいとすがってみても、結局はその日の体調次第で波打ち際のように「調子いい!」「駄目だ死ぬ」のシーソーゲーム。安定期まではこんな調子なんだろうよと諦めセンチメンタリズム。

 

嘔吐って本当に辛い。吐くものがなく、オエオエとただえずぎながら、最終的に酸っぱい胃液と苦い胆汁を吐く時が一番つらいですね。意外と楽なのは水分を取ってる時の嘔吐。ゴパッって出て案外スッキリします。というか水分がない状態でする嘔吐というのはすごく辛い。吐しゃ物が粘度が高いので喉や口内に張り付くしなかなかスッキリしない。気持ち悪くても水分だけは無理矢理にとってから嘔吐する方がすごく楽です。辛いのはお米類。粒粒が喉で絡まったり鼻に逆流したりと散々。同じ理由で焼いてない食パン系もねっとりと吐き辛い。あと春雨な。なかなか消化されないのか、吐くとき喉に残って口からダラーンと垂れ下がります。麺類は細かく噛んでから飲み込むことをお勧めする。

 

中の人はそんな母体から気力体力を吸い取りながら順調に育っています。それが何より安心。流産の確立が一番高い時期は乗り越えたので、あとは無理せず体の声を聴きながら日々を過ごしていきたい。

 

つわりでほぼ役立たずの私に代わって夫がいろいろと協力的なのが助かります。この時期に無神経な発言をされるのは産後クライシスの比じゃなく夫婦関係に溝を作るとおもうので、つわり妊婦を抱える男性は本当に心しておいた方がいいよ。

心拍確認できました

先日、久々に訪れた産婦人科で検診をしていただき、無事に胎児の心拍を確認することができました。

二回目ですが自分の体内に別の生き物がいるというのは不思議な感じです。

これから安定期に入るまでの数か月はまだ安心できないので不安いっぱいです。

 

夫は病院でもらったエコー写真でようやく妊娠を実感したらしい。これまでは検査薬での陽性だったので「たぶんでしょ」「まだ確定じゃない」と言い張っておりましたが、これで逃げ場があるまい。

いや、喜んではいるらしくすごく協力的です。

妊娠に対する態度は男女差が激しいものだから仕方がないのかもしれませんがね。

 

 

既につわりがはじまっており、胃がむかむかしております。何が辛いって水分がほとんど取れない事ですね。水分を口にすると気分が悪くなります。謎だ。

どうにか改善策を考えていかないと、生活に差し障りがだな。

 

妊娠初期症状と夫の反応

先日記事にしたように妊娠検査薬で陽性が出ました。本日で生理予定日6日超過。基礎体温も高いまま20日程度過ぎたのでほぼ確定のようです。

しかしまだ病院には行っておりません。早く行っても胎嚢が見えるだけで、心拍確認できるようになるのは7週ごろだからまたおいでーで終わりですもん(前回の経験)

検診費用は無駄に高いので年が明けてからまったり行きたいと思います。

 

今回の妊娠は「どうなんだ?」というハラハラ感はあまりなく「あ、きっとたぶんそうだな」というよくわからん予期めいたものがありました。なぜなら乳首が擦れて痛く、おしっこが妙に臭くなったからだ。あと腹痛な。しかし腹痛は生理前にもやってくるので油断はできなかった。

あとね、やっぱり胃がモタれるというか違和感がありますね。前回はつわりで5キロ落ちたので死ぬかと思ったが、今回は軽くあってほしいなつわり。

 

夫の反応は陽性の検査薬を見て「おーやったじゃん」とスマホゲーム中に軽い反応。どうだ、と陽性に浮き出た縦ラインを確認させても「あーあるある」みたいな。テメェぶっ殺すぞ喜べや!とわたしの中の殺人鬼が目を覚ましそうになりました。

極めつけは休日に子供の世話をするでもなく寝てばかりで、疲れ切った私が「こんな調子で二人目が生まれたら私、もうムリよ」と寝てる夫に呟いたら起きていたらしく「じゃあ離婚届取ってくるわ」とブチ切れられました。

お前努力する気ゼロかよ。結局私に全部押し付ける気かよ。クソが。もう駄目かも知らんね。何のために頑張って妊娠する努力をしたんだか。わけわからんわ。と号泣。

そんな色々ありましたがとりあえず収まるところには収まりました。

 

妊娠はゴールではなく出産へのスタートライン。

そして出産したとしてもそこからまた子育てという長い試合が始まるのです。

妊娠検査薬が陽性だった

生理予定日2日前ですが我慢できずにフライング検査
薄くですが陽性反応が出ました
うおおおお!やった!

今回はシリンジによるセルフ人工受精を三回ときちんとしたセックスを2回。セックスでは射精に至らなかったので、セルフ人工受精が当たったんでしょうね

今日までに感じた超初期症状はそのうちまとめたいと思います

包茎治療をした話

夫は包茎でした。

真性と仮性の中間地点。通常時には問題なく剥けるけど、勃起時には剥けないってあれ。カントンとかいう名称だったはず。

付き合い始めのころ、なかなかセックスという行為に至らなくて私自身に魅力がないのかとか思い悩んだりしたんですが、夫からの告白は私の悩みを吹き飛ばしたものです。真性やカントン包茎の男性とのセックスは男性側が痛い思いをしたり、女性が膀胱炎等の病気になりやすいというリクスがあるというのを見聞きして事に及べなかったそうだ。

夫は元から手術したいと思っていたらしく、貯金をしていた。私との付き合いが最終決定打となり決意に至ったらしい。お互い一生懸命にいろいろと調べ、男性向け雑誌に良く乗ってるタートルネックを来た男性写真的な有名病院じゃないんですけど、検索で見つけた少し遠い都会にある、そこそこ有名でそこそこ評判のいい病院を見つけました。私と夫は旅行もかねて手術を受けるために出かけたのです。

 

手術自体は私が受けたわけじゃないのでそこまで詳しく語れませんが、夫はずっと逐一報告してくれましたし現物の経過もずっと見ました。人生でいい経験させてもらったなーと感謝してる。

  

この経験が膣内射精障害の要因になってるのか?と調べてみたのだが、よくわからないままだった。手術前にセックスしてなかったので、元のままでセックスできたのかどうかもわからないままですし。

 

オナニー事情はどうなったの?と聞いてみたところ、最初は勝手が違って困ったけどなれたらちゃんとできた!とうれしそうに報告してくれた。

ずる向けになった先端はしばらく触れなかったらしいよ。

 

男性の自慰は不妊治療である

真偽のほども定かじゃないし、どこで見聞きしたのか覚えてないのですが、男性に定期的な自慰行為をしてもらうことを治療の一環にしているという不妊専門の病院があるそうな。覚えている限りの理由としては、精子を作る器官を活性化させるためだったかな。使わない器官は衰えていくだけだから、使って稼働率上げとけよ!って。

その話を聞いたときはまだ「不妊」という世界に片足突っ込むとは思ってない若輩者だったので「へー」としか思わなかったんですが、いわゆる「妊活」を始めたころにふと思い出して、夫に「2~3日に1回はオナニーしてね」とお願いしたものです。今思えば無駄な気遣いだった。

 

残念ながら男じゃないので、男の自慰行為の重要性が私にはわからんのですが、まあ必須行為なんでしょうね。というか射精は男性にとっての生本能でしょうし。そのためのモノが溢れかえり、一大市場になっている現実を鑑みると、男の性衝動は世界を動かしてるわけですから。そう考えると、しない人がいるのか?という疑問が生じますが、いるからこその治療なんでしょうね。

夫は「しなければしないでいいけど、したくなるときはある」って言ってますが、嘘つけお前そこそこにやってるだろうが!と突っ込みたくなるのをぐっと我慢。週3程度だな、多分。世の旦那さんはバレてないと思ってるでしょうが、奥さんは案外気が付いてますよ。なぜならゴミ捨てをするのは奥さんだからな。気が付かれたくなければトイレでトイレットペーパー使って流してしまえ!って思う。でもトイレ長くてもわかる。あとティッシュ箱の位置が変わっててもわかるからな。女舐めんな。

 

男性の自慰(正確には自慰をするためにAV等の女性を鑑賞すること)に対して、一部の女性はヒステリーのように嫌悪してますが、私は寛容な方だと自負しております。したけりゃすればいいし、AVだって雑誌だって見るがいいさ派。私が自分自身の容姿に自信がないからってのもあるんでしょうが。

単純な疑問なんですが、なんでAVとかの視覚的刺激がないとヌけないんですかね?直接的な刺激だけじゃ射精に至らんもんなんでしょうか。不思議。

 

 

この記事書いてて思いついたんですが、女性における「妊娠できない」って、男性に置き換えると「射精できない」と同じレベルなんじゃないかなーとか思ってみたり。

妊娠できない女の価値 - 赤面しない人生

 

夫はあくまで膣内で射精できないだけだったけど、ものすごく悩んでたもんな。

 

妊娠できない女の価値

世間では妊娠できない事を拗らせた女のことを「不妊様」と呼ぶらしい。不妊を理由に、妊婦や子持ちに対する態度が過激化したリ自分を悲劇のヒロインのように演出するところから、揶揄的に「様」付で呼ばれている。よく思いついたなぁと感心。

 

前回スポイト妊娠に至るまでの期間、私もうっすら不妊様に足を突っ込みかけていた気がする。今回も同様だ。言葉にするわけではないが、妊婦や乳児を抱えた人への視線には羨望と嫉妬が複雑に入り混じるし、知人の妊娠報告には喜びながらも敗北感と嫉妬心と焦燥感がこみあげてきて地団太を踏みたくなる。これが表に出るるようになってしまった状況が「不妊様」なのだ。他者に悪意や危害を加えるようになるのはよくない事だが、思ったり考えたりするくらいは人間なので許してほしい。

 

なぜそこまで?と思う人もいるだろうが、これは妊娠を望んで妊娠する努力をしているのに妊娠できない状況に陥ったことがある女にしかわからないだろう。

何故なら、妊娠できない=生物として欠損しているという本能的な恐怖が原因だと私は考えている。いくら人間が文化的に進化しようとも、所詮は生物だ。子供を産み育てるということが原始的な存在意義としてDNAに刻み込まれている。その根源たる生殖行為を正常に実行的ないというのは、生物として無価値なのではないかという恐怖を呼び起こさせるのだと思う。みんな口には出さなかったり自覚してはないだろうが、妊娠できない状況というのは女を狂わせるに十分な理由になると思う。何故ながら「お前は生き物として駄目だ」と突きつけられているも当然だからだ。「そんなことない」と慰めの言葉を手向けてくれる人もいるが、当人にしてみれば「そんなことある」のである。女にとって不妊という状況は生物として「できそこない」というレッテルを張られているも同然といえる。知人の30手前未婚女性が健康診断を受けたところ「不妊の原因になるかもしれない症状」が発見された。彼女は結婚の予定もないし結婚願望もないと宣言したいたが、判明した直後は必死にそれを治療していた。結婚欲求と妊娠欲求はもはや別物だ。理性では制御できない部分だと思う。

 

男性だって「あなたは無精子症です」と言われたり不妊であると突きつけられれば虚無に襲われるだろう。が、女性の不妊はそれ以上の衝撃に値すると思う。男性に例えるならEDかそれ以上だ。男にとって「不能」だと断言されることほど辛いことはないのではないだろうか。

以上を踏まえて、妊娠できない女が抱える苦しみに男性は少しは思いを巡らせておいて欲しいと考えるのは傲慢かもしれないが、ほんの少しだけでも汲み取ってほしいと思う。特にパートナーがそうであるならば。

だからといって妊婦や子持ちに敵意を向ける不妊様が容認されるべきだとは考えていないのであしからず。

  

しかし、人間は文化的社会生活という生物としての本能とは別の生活様式を持っているので、パートナーの存在であったり打ち込める趣味であったり子供以外の愛を注げる存在などの「妊娠欲求」を打ち消す代償的なものがあれば、不妊の女も狂わずに生きていくことができる気がする。そう考えると人間でよかったなぁ。自然界なら妊娠できない個体は淘汰されていくしかないのだから。

 

ああ、妊娠してえなぁ