赤面しない人生

夫の膣内射精障害によりスポイトを使ったセルフ人工授精で妊娠・出産した女の記録です

生殖かセックスか

我が家の第二子も1歳を迎えようとしています。一人目の時とは違い「経験している、知っている」ということは子育てにおいて大きな余裕を生むようで、深く思い悩むこともなく穏やかな育児生活を過ごしております。(それ以上に悩ましいことがあるから気にしている暇がなかったというのも事実)

 

さて、産後1年もたてばそろそろ夫婦生活をオープンシーズンしちゃう?という話題になるのですが、いかんせん夫が乗り気ではない。正直私も乗り気ではない。もうセックスという行為を楽しむ、という感情も環境もない。幼子二人と一緒に寝ている状況でだいたいどこでするんだよ。床か?畳か?子供たちが寝てるのを確認して起こさないようにオセッセ。いやいやムードとかないわ。私も二人の母となり、念願だったおばちゃん化を果たし、夫も気軽なソロ活動生活を充実させている今、わざわざセックスをする意味があるのか。いやない。これぞセックスレス生活。

ここでどちらかが現状に不満があれば夫婦生活に大きなヒビが入るのでしょうが、幸いなことに我が家はどちらも淡泊かつ面倒くさがりなので、セックスに対して興味も執着もないのです。しかしご安心なされよ。一緒に風呂は入るし、抱き合ったりキスをしたりは日常。お互いに触りあうことはある。本番行為だけが果てしなく彼方先なのだ。

3人目は欲しいと思っている本音は隠し切れず。自然の流れに任せてみる?ができない夫婦である以上、残る手段は先の二人を妊娠したのと同様シリンジ法なのだが、セックスもなしにシリンジだけで妊娠しようとしてもいいのか?これは自然に逆らってるのじゃないか?などど今更な感情で苦しんでみたり。

生殖活動=子孫繁栄と考えれば、シリンジが確実である以上、そこにセックスは必要ないとは思う。でもセックスもせずに生まれたのだと子供に知られたらどうなんだという不安すらある。一人目はセックスの末のシリンジ、2人目はシリンジありきのセックス、三人目はセックスなしでシリンジ。こんな三段跳びがあっていいのか?夫婦そろって口をつぐんでいれば誰も知らない事実なんだから、何を恐れることがあろうかと思うのだが、なんとなく、不安なのだ。じゃあ、セックスすれば?という話になるけど、簡単にセックスできればやってるよ。やる気が起きないしやれないんだよ。

世の中には楽しいから気持ちいいからと、簡単にセックスをする人もいるという。一日でいいからそのポテンシャルとフィジカルを貸してほしい。